速読スキルに憧れた大学時代。2ヶ月の実践で「得たもの」と「失ったもの」

book

僕がまだ、大学生だった頃。

人一倍、劣等感を抱き、
自身の存在価値を見出せなかったせいか、

とにかく、1つでもいいから、
秀でた能力みたいなのが欲しくて、
我流で”速読”を学んでいたことがあります。

 

もともと、僕は読書をするタイプではなく、
大学に入るまではゲームばかりする子供で、

まともに読んだものといえば、
マンガとかゲームの攻略本くらいです。

 

それがなぜか、大学2年生の後半に、
何かに取り憑かれたように読書に没頭し始め、

「暇さえあれば本を読む」

という生活をするようになりました。

 

 

学問書、ビジネス書、小説、ライトノベル、新書、古典。

未知の分野について知るためにも、
ジャンルを絞らずに読み漁っていて、

なかには、内容が難しすぎて、
途中で挫折したものが数冊ありますが、
気付けば、本棚に300冊以上の本が並んでいました。

最終的には邪魔になったので、ブックオフに売ったのですが、、、
(売った時は2万円くらい)

 

そのくらい読書に没頭していたので、
当時は”本屋に通う”ことが日課になっていて、

暇さえあれば大学生協に通ったり、
大型書店に足を運んで本を物色したり。

時間が空けば本屋に行く毎日で、
そこで目に付いたのが速読に関する本でした。

 

「5分で読める最強速読術!」
「頭が良くなる速読脳の作り方」

みたいな本がズラっと並んでいて、
その言葉に惹かれてしまった僕は、
内容が良さそうなものを3冊選んで購入。

そこから我流の速読訓練を始めました。

 

 

で、そもそも速読といっても、
右脳型と左脳型の2種類があります。

 

1つ目の右脳型の速読というのは、
よく聞く”フォトリーディング”のことで、

本1ページを1つの写真のように捉え、
情報を無意識下に入れ込んでいく方法ですね。

本のページをパラパラめくっていき、
超高速で読んでいる人が稀にいますが、
あれは右脳型の速読をしている例と言えます。

 

より具体的な話をすると、
イメージ処理が得意な右脳の働きによって、
文章を1つのイメージとして潜在意識に送り込み、

その後、取り込んだ情報のなかから
必要な情報だけを顕在意識に引っ張り出す。

それを、超高速スピードでやってるわけです。

 

一方、左脳型の速読というのは、
“復唱スピード”を上げるやり方であり、
本に速聴用のCDが付いていることが多いです。

そもそも、人が文章を読むときは、
基本的に「黙読」といって文章を声に出して読みません。

目にした文字を頭のなかで、
もしくは心の声で読むことがほとんどです。

中学生や高校生のとき、
国語の問題を解いた経験があると思いますが、
そのときも声には出さず黙読をしていたはずです。

 

で、その黙読をしているとき、
目にした文章を頭のなかで復唱してるのですが、

左脳型の速読では、
その復唱スピードを上げることが、
情報処理スピードの向上に繋がるわけです。

 

そのために速聴という方法が取られます。

基本的には、文章を読み上げている音声を
2倍速〜3倍速〜4倍速で聴くことによって、

一時的に脳に大きな負荷を掛けていき、
その後、通常スピードで再度聴きなおす。

 

これを繰り返すことで、
少しずつ復唱スピードを上げていきます。

少し前に、石川遼君が宣伝していた
“スピードラーニング”みたいなもので、
あれの日本語版を聞いているイメージですね。

 

 

大きく分けると、その2種類あるのですが、
それぞれで訓練方法がかなり違います。

フォトリーディングでは、
眼球をあまり動かさずに行いますし、
普段のモノの見方とは違ったりします。

逆に、左脳型の速読では、
一度に多くの文字を認識できるように
周辺視野を拡大させることだったり、

情報を目で捉えるスピードを上げるために、
眼球を早く動かすための訓練があったりします。

 

 

…まあ、小難しい話はここまでで。

僕自身は、右脳型と左脳型、
両方を同時に訓練していました。

正直にいえば「本当にできるのか?…」
と疑っていた部分がかなりありましたが、

とりあえず、本に書いてあった、
速読トレーニングを毎日欠かさず、
記録も取りながら真面目にやってましたね。

 

付録音声であった速聴CDも、
基本は3倍速、2回目は4倍速で聴いたり。

一度、5倍速,6倍速でやってみたけど、
速すぎて認識できないので断念したり。。。

まあ、5倍速で聞けないのはある意味当然で、
基本的に”音声”というのは速くすればするほど、
音のキーが上がっていく傾向にあります。

 

2倍速だと分かりにくいのですが、速くしすぎると

「◎△$♪×¥●&%#?$♪×¥●&%」

みたいに、ただ甲高い音が鳴るだけで、
もはや何を言ってるのか分からなくなります…

 

 

他にも、周辺視野拡大トレーニングをしてました。

基本的に人間は、日常生活において
文章を読んだりTVを見たりするときは、
左脳を使って情報をすることがほとんどです。

難しい言葉で言えば、中心視野を使って
物事の一点を部分的に視ているわけです。

 

しかし、速読の場合はそうではなく、
外の景色を視たり写真を見るときのように、
周辺視野を使って文章を捉えることになります。

いわば、右脳で情報を処理している状態なので、
左脳で処理するよりも一度に得られる情報量が多く、
速読をする場合はこちらの見方が必要になるわけです。

 

 

とにかく、そんな感じのことを
毎日欠かせずに1ヶ月半くらい続けました。

 

 

その成果もあったのか、
本を読むスピードは格段に上がりました。

フォトリーディングに関しては、
さすがに超高速レベルまでいきませんが、
ある程度のスピードでできていたと思います。

もう一方の左脳型の速読の方も、
復唱や眼球運動のスピードが上がったのか、
以前よりも遥かに早く読めるようになっていて、

ビジネス書であれば数十分から1時間程度、
一般的な小説なら数時間くらいあれば、
読めるようになっていました。

 

唯一、歴史系小説を読むときは別で、
歴史小説には見慣れない漢字や
難しい漢字がたくさん書かれています。

なので、早く読もうとしても難しい。。。

 

 

当時は「本を早く読めること」

これが最大の目的だったので、
読書スピードが上がったのは良い成果でした。

早く読めるようになれば、
効率的に知識を蓄えられますし、
他に読みたい小説もたくさん読める。

 

「良いことづくしだな」

と、1人で悦に浸っていたのですが。

 

速読訓練から2ヶ月が経ったとき。

僕は、日課になっていた速読訓練を辞め、
そのスキルを鍛えることを放棄しました。

正確にいうと「速読に依存しなくなった」
という方が正しいかもしれません。

 

 

そのきっかけとなったのが、

著者:平野啓一郎
『本の読み方 スローリーディングの実践』

という1冊の本。

 

それまで目にしてきた“速読”とは
いわば正反対とも言える本だったので、

「なぜ、遅く読むことを勧めるのか?」
と、気になって購入したのがきっかけです。

内容は気になる方は、
一度読んでみてもいいかもしれません。

 

一応、簡潔に要約すれば、

『速読・多読をするよりも、
1冊の本をじっくり読みこんで、
その内容について深く考える方が有意義』

といった主張で書かれており、
スローリーディングの長所が書かれていたり、

いくつかの古典作品を例に挙げながら、
小説家でもある著者の視点で考えたこと、
読み取れたことが書かれていたりします。

 

 

で、それが当時の僕にとっては衝撃で、

「こんなにも深く読んでいるのか…。
それに比べると自分は浅い読み方だな…。」

と、自身の読書が形だけなんだと痛感させられ、
その日を境にトレーニングをやめました。

 

確かに、本が早く読めるようになったおかげで、
以前よりも色んな知識が付いていましたし、
幅広いジャンルで小説を読むこともできました。

「速読できる、自分、凄いかも?」
みたいなある種の勘違いもしてました。。。

 

 

でも、その1つ1つの知識って、
本当に知っている、認識しているだけで、
単に”知識武装”をしているだけに過ぎません。

ただの「知ってるよ君」になっていて、
深い部分まで考えきれていなかったわけです。

 

知識とか情報というのは、
知っているだけではあまり意味がなくて、

その知識をどう活かしていくのか?
どの場面で、どう使えばいいのか?

など、実生活レベルまで落とし込まないと
使えない知識だけが増えてしまいます。

よく言われるノウハウコレクターがそうで、
あれも「ただ、知ってる」だけの状態です。

 

 

しかし、当時の僕は賢いわけでもなく、
とりあえず特別なスキルが欲しいという理由で、

速読というある種の特別なものに憧れ、
肝心な部分を見失っていたわけです。

マンガやアニメや映画なんかでも
主人公が強い力を欲するあまり、
邪悪なものに手を出してしまい、
大事なものを見失うシーンがありますが、

まさに、そんな感じ。

 

まあ、速読は邪悪な力ではないので、
その辺は問題にはならないのですが、

本質的なことを見失って、
表面的なものを求めている点では、
僕も同じようなものです。。。

 

 

劣等感やコンプレックスって、
ある意味では大きなエネルギーになりますが、

それが制御できずに拍車がかかると、
エネルギーが別の方向に流れていきます。

すると、本来の目的を見失ったり、
次第にダークサイドに陥ったりするので、
その辺は注意が必要ですね。

 

 

PS

ちなみに、いまとなっては
当時ほどの速読スキルはないです(笑

でも、ビジネス書を読むときは、
当時学んでいた手法を使ったりはします。
(小説を読むときはゆっくり読みます)

 

これはよく聞くことですが、
本に書かれている内容の7割くらいは、
それほど重要ではないと言われています。

個人的にも、経験から考えると
あながち間違いではないと思っていて、

実際にビジネス書を読むときも
内容を全て読むことはほとんどありません。

 

基本的には、

とりあえず目次を見て、
必要情報があるか確認して、
あったら該当部分だけ読んで、
既存の知識と照らし合わせて再構築する。

 

必要な情報がなさそうでも、
十数秒くらいで全ページをめくって、
簡単に速読的なことをすることもありますし、

場合によっては、立ち読み段階で
必要情報だけ取り込んで帰ることがあったり、

気になって購入してみたけど、
必要情報がなさそうなものは
5分くらいで読むのをやめたりします。

 

まあ、これまで情報教材などに
かなり自己投資をしてきたので、

書店にあるビジネス書から、
新しい知識を得ることは少ないかもです。

 

新しい知識や情報を得るというより、
考え方や視点を学んでいる感じで、

むしろ、最近はビジネス書はあまり読まず、
別ジャンルを読むことの方が多いですね。

 

ビジネスの視点を持ちながら、
他の分野のことを見て回ると、

これまでにない気づきが得らますし、
発信する情報にも幅が出てくるようになります。

別に、本だけに限らずTVでも良いし、
YouTuberの動画でもいわけです。

ビジネスの視点を持っていれば、
その1つ1つも学びに変えられますからね。

 

book

今までの経験やノウハウをまとめた
以下のコンテンツを無料プレゼント中です
 

スクリーンショット 2017-01-16 4.58.58
普通のサラリーマンだった僕が突然会社を辞めて独立。そこで見えてきた世の中の真実・ビジネスの成功法則などを電子書籍という形で自己執筆しました。
5ヶ月目にして月収100万円を達成できた理由や方法についても書いているので、ぜひ一度読んでみてください。

スクリーンショット 2017-01-16 4.59.17

 
過去に有料販売していたマニュアルの一部を無料公開中です。
ビジネス初心者の方でも分かりやすいように具体例をあげながら「仕組み作り」について解説しています。
ビジネスを始めようか迷っている、将来は独立したいと考えているなど、少しでも興味があれば覗いてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。